第8章 人見知りな子と変人メイク
ジョングクがそんな事を思ってるとは知らず彼女は
ホソクの衣装を決め、
「来なすぎっス!?」
先程よりも怒りを露にしていた。
「まぁ…落ちつきなよ…レイ!」
ジミンに肩を叩かれながら、
彼女は時計を確認すれば
時刻は、1時間前は切っていた。
「でも、いけないっすよお!」
「そうだね…さすがに今日は皆遅いな…」
「そんなに嫌かなあ?レイちゃんに衣装決めて貰ってメイクするの?どお?レイちゃん!俺かっこいいかな?」
「はい!バッチリです!」
「ホビホビ〜!嬉しい!」
ジンは心配そうで、ホソクは彼女と
だいぶ仲良くなったのか、話を変えたかったのか、彼女に楽しげに声を掛けている。
でも…その空気はすっかりすんでいるように見えた。
ジンとホソクも彼女を親しげに呼び、まるで彼女は最初からそこにいたようで、
「僕達……大分変わりましたね…ヒョン…大丈夫かな?」
ジミンはふと呟く。
ホソクとジンはその事に苦笑いだった。
だけど、彼女は決まって、言葉を繋げてくれる。
「いいじゃないっスか?変わったって!人は変わらなきゃいけないっス周りに新たな物を与えるには……変わったってしょうがないんッスよ!」
笑顔で前向きに言ってくれるんだ。
新しい物を作るには変わったっていい…
それを聞いた3人はやはり彼女に感心する。
きっと…歳は若く、ジミンと同じくらいだが、彼女は全てを知ってるんじゃないかと疑いたくなるくらい…彼女の言葉は3人の胸にすっと入ってきた。
もちろん…それは…扉の向こうの彼にも