第8章 ~奪還、そして想い~⭐信長ルート⭐
信長「貴様が彼奴等に拐われ、大名の手で殺されそうになったのを見た時、貴様を失うことはこの俺にとって何よりも耐え難い苦痛だと思った」
(信長様ーーー)
瞳の奥がじんわりと熱くなり、視界が霞んでいく。
信長「貴様が笑わなくなり、消え入りそうな雰囲気を纏わせて居る時でさえ、俺の心はざわついて苦しかった」
の頬を伝う涙を拭いながらゆっくりと話を続ける信長
信長「これ程までに俺の心をかき乱すのも、この俺に安らぎを与えるのも、…貴様だけだ。
俺は…貴様がこの上無く愛おしい」
真っ直ぐを見据えるその瞳は、熱い熱を孕んでいた。
「信長、様っっ……」
信長「ふっ……貴様は良く泣くな」
ぎゅーっと信長にしがみつき、泣き続けるに少し困ったような顔をすると額に口づけを落とす。
「これは、嬉し泣きですっ……
私も、信長様が好きです……
信長様を…愛しています……っ!」
ゆっくりと顔を上げてにっこりと笑顔を向ける。
信長「その言葉、忘れるな」
「はいっ!」
信長「良い返事だ。褒美をやろう」
そう言い、ゆっくりとに口づけを落とす。
信長「…貴様がどんなに俺を拒もうが、俺の元を離れようと足掻こうと、二度と離してはやらん」
「離れたり…出来ません。
ずっとずーっと、側にいさせてください」
優しい笑みを湛え、もう一度、どちらともなく唇を重ねる。
無茶苦茶で、
俺様で、
戦場で見せる冷酷な瞳の中にも、
優しさや愛情で溢れる温かい心を持ってる。
そんな貴方を知る度に、こんなにも惹かれ、いつまでもこの方の側に居たいと強く願った。
~信長ルートEND~