• テキストサイズ

【イケメン戦国】私の大切な人

第7章 ~奪還、そして想い~




ーーーあの騒動から数日が経ち、目に見える傷などは殆ど消え、顔の腫れも引いていた。



ただ、信長と家康が心配していた通り、心の傷は癒えることはなかった………



いつもなら美味しい!!と言いながら平らげてしまう政宗の手料理もほぼ喉を通らず、
一日の大半を自室前の縁側に腰掛け、あれ程輝いていた瞳は光を失い、ただ遠くを見つめる日々が続いていたのだ。



そんな姿を
静かに見守る者ーー
笑顔を向け声をかける者ーー
優しく髪を撫でる者ーー



それぞれの優しさでの顔に笑顔が戻ることを願うのだった。




そして夜になり寝床に入ると必ず訪れる悪夢ーーー





「っやだ!!止めてっっ!!!」



すごい量の汗をかき、叫びながら飛び起きる事がずっと続いていた。


(またあの夢…)


は息を荒げたままドクンドクンと嫌な音を立てる胸をそっと握る。


(かなり重症だ…水でも飲んで落ち着こう)



ごそごそと布団から出ると台所へ向かう。


/ 58ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp