第4章 探し求めて・・・
ーーー佐助という男、より先にタイムスリップし軍神と畏れられる上杉謙信の右腕として仕えていると信長の耳に伝えられていたーーー
(此方には何の害もないため放っておいたが、此程までに気配を消し近付くとは…侮れんな)
信長「佐助、前置きは良い。先程申した情報とは何だ」
佐助「俺が見る限り、もしかしなくとも皆様はさんを探しているのでは?」
表情一つ変えずに眼鏡の中央を人差し指でクイッと上げる。
家康「…だったら何?お前があの子の居場所を知ってるとでも言いたいの?」
つんとした態度の家康に秀吉は溜め息をつく。
秀吉「いーえーやーす!そんな言い方は失礼だろ?」
佐助「家康…?まさかっっ徳川家康公?俺、貴方の大ファンなんです!この機会に是非、握手かサインを…」
一瞬目を見開き、家康に近寄る佐助に対し、
家康「ちょっ…近い。何なの、お前…初対面の距離じゃないよね?」
と心底迷惑そうな顔を向け、両手で佐助の顔を遮る。