第1章 春日山城で起こった珍事件
幸村「あ"ーーっ疲れた」
信玄「今日はなかなか楽しい1日だったなぁ、幸?」
幸村「俺はちっとも楽しくねーです。むしろ迷惑でしかねえ。稽古場ではヒヤヒヤするし、甘味屋でも人の姿でなりふり構わず口説き回りやがって…」
信玄「幸こそ、俺の姿で“うるせぇ、近寄んな“って女子達を怖がらせていたじゃないか。駄目だぞー、女子には優しくしないとな?」
幸村「んなこと知るかよ」
佐助「まぁ、幸が女性を口説く姿が見れたし、貴重な体験が出来た1日だった。ありがとう、幸」
幸村「全く思ってねーだろ。むしろお前が一番楽しんでたじゃねーか」
佐助「うん、そこは否定できない。無事に元の二人に戻れていろんな意味で安心したよ」
謙信「姿は幸村であっても中身が信玄である剣の稽古もなかなか良いものだった。また替われ」
幸村「俺は二度と御免です」
ゆっくりと広間でお酒を交わしながら今日の珍事件を皆それぞれ思い起こすのだった
終