第20章 優しい死神くん
雅「え…っと…このビルか…」
死神の衣装(一般的(?)な黒のマントだよ)に着替えて和からもらったリスト片手に、その人間が飛び降りるビルの下に来てみた
あ、因みに俺達の姿は、対象人物以外の人間には見えないから安心してね←誰に言ってるの?
雅「あ…」
上を見上げると人影が見えたからあの人だと思い、ビルの上に飛んでいった
凄いでしょ?俺達飛べるんだよ←だから誰に言ってんの?
ビルの上に来ると、柵を乗り越えて今にも飛び降りようとしている所だった
それを見た俺は思わず
雅「あっ…危ないっ!」
…って、その人の腕を掴んで引っ張っちゃった…
「痛っ!」
あ…やっちゃった…
「な…何?」
雅「・・・」
俺はその自殺志願者(男の子)に思わず見惚れていた
か…かわいい…
やばい…モロ俺の好み…
「あ…あんた誰…?」
雅「…ま…雅紀…」
「雅紀…?けどその格好…まるで死神みたいだけど…」
雅「あ…え…っと…そうです…」
う…うわーんっ!
せっかく好みの子に出会ったのに、怖がられるよーっ!
…そう思ってたのに…
「…ぶっ…くく…」
雅「…へ?」
何故か笑われちゃった…