第19章 またまた世界が変わっても(4)
〈ぶすーーー…〉
雅「…まだ膨れてんの?翔ちゃん…」
翔「当たり前だっ!何で俺が戻った証明が手料理なんだよっ!」
あの後久しぶりに自宅に戻って、一息つく間もなくいきなり和也から
和『翔兄さん、何か料理作って下さい』
…って言われて、訳も解らずとりあえず味噌汁を作って皆に食べさせたら…
智・和・潤『…良かった…翔(くん・兄さん)だ…』
だぞっ!!
確かに向こうの『俺』は料理をするらしいけど、だからってあんまりだろっ!
雅「まあまあ…皆だって心配してたんだし、翔ちゃんが無事に戻ってこれて安心したんだよ」
まあ…心配かけたのは申し訳なかったけど…
翔「…雅紀は俺が戻ったの、直ぐ解ったのか?」
雅「うん。俺ね、向こうの『翔ちゃん』と一緒に手を握って落ちたんだけど、途中で翔ちゃんの手の感触が消えたんだ。で、気がついたら下に落ちてて、目の前に不安そうな顔をした翔ちゃんがいたから、戻ったんだって確信したんだ」
翔「不安そう?それで俺だって解ったの?」
雅「うん、翔ちゃんだもん」
翔「雅紀…」
それを聞いて、俺は思わず雅紀の身体に抱きついて
翔「雅紀…俺の事抱いて…」
雅「翔…ちゃん…」
そのまま雅紀に口付けた…