第18章 またまた世界が変わっても(3)
…あれ…ここ…どこだ…?
俺は『俺』のマンションで寝てたハズ…
周りをキョロキョロと見回していたら、人がいるのが見えた…
…あ…あそこにいるのは雅紀…と…
『…俺…帰れないのかな…』
お…俺がいるっ!?
それにここ、よく見ると自宅じゃないか!
まさか元の世界!?
雅『翔ちゃん…』
翔『夢を見たんだ…向こうの世界で『俺』が帰ろうとしたけど怖くて無理だって言ってた夢を…向こうに行った『俺』も同時じゃないと…俺は帰れない…』
それって…今日の俺の…
雅『大丈夫だよ翔ちゃんっ!俺がきっと帰してあげるから!』
翔『何だよそれ…お前が向こうに居るわけじゃないのに…』
雅『でも向こうにも『俺』は居るんでしょ?なら大丈夫だよ!』
…そう…それが雅紀なんだ…
何の根拠もないのに…けど…雅紀なら本当にそうしてくれる…そんな不思議な気にしてくれるんだ…
翔『…そうだな…もし夢を見たらすぐ行ってみるか…』
夢…?夢に何が…
そう思ったその時、辺りが段々とボヤケてきた
翔「ま…まさ…っ…夢…?」
手を伸ばすとそこに雅紀の姿はなく、代わりに
潤「翔くん…大丈夫?」
心配そうに潤が見つめていた
翔「ごめん…ちょっと夢見て…」
潤「夢?」
俺はさっき見た夢を潤に伝えた…
すると突然潤は…
潤「翔くん!明日テレビ局に行こう!きっと大丈夫だよ!」
えっ…な…何が?