第17章 またまた世界が変わっても(2)
…あれ…?
ここ…見覚えがあるけど…
どこか懐かしい雰囲気の場所に佇んでいたら
翔「…あ…」
正面に皆が居た
そしてそこには…
翔「…えっ…俺もいる…?」
もしかして…ここは『俺の世界』?
じゃあここはテレビ局!
やっと見れた!
これで向こうに帰れる…!
翔『…無理だ…』
…え?
和『やっぱり…怖い?』
翔『…夢に見るんだ…あの時の男達から追いかけられて…階段から落ちて…あの時の恐怖が…脳裏から離れない…』
潤『翔くん…』
男達から追いかけられた…?
何でそんな事に…
智『なぁ…まだ無理はしない方が良いんじゃないか?』
雅『うん…翔ちゃん可愛そうだよ…』
翔『雅紀…』
…雅紀を見つめる『俺』の目…本当に愛しそうに…すごく信頼しきった顔をしてる…
本当に『俺』は雅紀の事を…
和『…行こうか…』
翔「…えっ!?」
そう言って皆はその場を離れようとしていた
翔「ま…待ってじゅ…!」
すると突然潤が立ち止まり、くるりと踵を返し俺の方に向き直った
そして…
潤『…ごめん…翔くん…』
翔「じゅ…ん…」
そう言い残し、皆の後ろをついて行った…
翔「じゅ…!」
潤を捕まえようと手を伸ばしたその時…
翔「…ここ…」
そこは俺が寝ていた『俺』の部屋だった…
翔「…夢…やっと見れたのに…」
あれでは俺は…戻れない…
『潤』に…会えない…