第17章 またまた世界が変わっても(2)
翔「潤…和也…ごめんっ!」
潤「…え?」
あの後、ちょうどリビングに2人でいる所に行き、俺は深々と頭を下げた
和「…何謝ってるんです?翔兄さん…」
翔「知らない事は言え、俺2人の仲が良い事に嫉妬して…それに気付いた雅紀が2人に怒鳴りつけて…気分悪かったよな…本当にごめんっ!」
潤「ああ…その事か…」
和「別に翔兄さんが謝る事ではないですよ。確かにあの時、私は翔兄さんの気持ちに気付いてたのに、潤くんと触れ合ってましたし…配慮不足でした…」
和也…本当は優し…
和「それに言ったのは雅紀兄さんですから、後でお礼参りしておきます」
…雅紀…ごめん…(俺も命は惜しい…)
潤「翔兄さん俺ね…和に出会うまで、ずっと翔兄さんに憧れてた…翔兄さんの事好きだったんだ…」
翔「…え?」
潤「でも翔兄さんは雅紀兄さんが好きで…俺なんかが入り込む隙きなんて少しもなくて…そんな心の隙間を和が埋めてくれたんだ…」
和「潤くん…」
潤…本当にこっちの世界の『潤』は和也の事…
やっぱり違う…俺の知ってる『潤』と…
同じ潤でも…俺が愛した『潤』とは…違うんだ…
翔「…ごめん…ありがとう…」
この時俺は心からこの2人を祝福していた…