第17章 またまた世界が変わっても(2)
翔「雅紀ー」
雅「ん?何?翔ちゃん」
朝食後、皆がそれぞれ出掛け、雅紀も便利屋の事務所に行こうとしていた所に声を掛けると、立ち止まってくれた
翔「さっきはありがとう」
雅「…えー…っと…お礼言われる事したっけ?」
…これは天然なのか?トボケてるだけなのか?
翔「さっき…潤と和也に言ってた…」
雅「あー、それか。そんなお礼言われる程じゃないからビックリした」
あー…天然か(笑)
翔「嬉しかったよ…誰も気付いてないと思ってたから、俺何も言えなかったのに…俺の気持ち代弁してくれた様で」
そう言うと、顔をほんのり赤くして照れてる様だった
翔「…やっぱり似てるな…」
雅「似てる?何が?」
翔「俺の世界の『雅紀』と…向こうの『雅紀』も明るくて優しくて…周りの人皆を和ませるんだ」
雅「…何か、くすぐったいよ翔ちゃんっ」
フフ…照れてる照れてる(笑)
翔「ねぇ雅紀、雅紀は好きな人いるの?」
雅「えっ…あ…うん…」
翔「ホント?相手の人の気持ち知ってるの?」
雅「一応…付き合ってる…」
翔「そうなんだ。羨ましいな…その子…雅紀みたいな格好いい彼氏がいて」
雅「…ありがとう…」
…何?雅紀…急に寂しそうな顔をして…
俺…マズイ事言ったのかな…