第16章 またまた世界が変わっても(1)
和「それと潤くんですが、確かに普段と変わらないですけど、ちゃんと心配してますよ」
翔「そうなのかな…」
雅「何でそう思うの?」
翔「…俺が元の世界に戻ろうと、入れ替わった場所に行こうとしたら止められたし…」
和「…たったそれだけで?」
…悪かったな…
前に入れ替わった時の、元の世界の『潤』の行動を聞いたらこっちも…って思ったんだよ←口に出して言いたいけど、恥ずかしくて(こっちの世界の『和』にボロクソ言われそうで)言えない
和「潤くんも心配してるんですけど、それより翔兄さんの身体を気遣ってるんですよ。もし無理して怪我を悪化させる訳にいかないし…」
雅「潤がそんな危険な事を、大好きな翔ちゃんにさせる訳ないよね」
翔「えっ…」
だ…大好きな…って…
和「…ほら…雅紀兄さん…そんな語弊を招く言い方して…」
翔「あっ…だ、大丈夫だよ。潤は兄弟として…って事でだろ?」
雅「そう!潤ね、翔ちゃんの事すっごい尊敬してるんだって。今の自分があるのも翔ちゃんのお陰だってよく言ってるもん」
翔「そっか…」
和「・・・」
解ってる…
こっちの世界で俺と潤は兄弟…
けど血の繋がりはないから…
だから…