第16章 またまた世界が変わっても(1)
翔「…ん…」
重い瞼をうっすら開けると、白い天井が見えた
…どうやら病院の様だな…
病院のベッドに寝てると気付き辺りを見回すと、誰かがベッドの縁でうつ伏せて寝ていた
…あれ?もしかして雅紀…?
その人物が雅紀だと気付いて声を掛けようとした時、雅紀が頭を上げてきた
そして俺と目があって
雅「翔ちゃん!大丈夫!?痛い所ない!?」
半分泣きそうな顔をしながら勢いよく声を掛けてきた
翔「う…うん…大丈夫…ちょっと身体が痛いけど…」
雅「痛いの!?ちょっと待って!今看護師さんを…!」
翔「ま…待って雅紀!大した事ないから落ち着けって!」
何なんだ?何で雅紀がこんなに慌ててるんだ?
すると突然…
雅「…ごめんね翔ちゃん…俺がちょっと離れた間にこんな怪我をする羽目になって…」
翔「…は?」
何言ってるんだ?雅紀は…
あの時は皆側に居て…俺が勝手に階段から落ちて…
そういえば潤がいない…
翔「なぁ…雅紀…潤は?」
雅「潤?さっき連絡したから、もう来ると思うけど…潤に何か頼み事?」
翔「い…いや…頼み事って言うか…え?」
…今…雅紀『潤』って…
‹コンコン›
雅「あ、はーい」
ドアをノックして入ってきたは潤達だったが…
潤「あ、雅紀兄さん。翔兄さん大丈夫?」
…は?し、翔兄さん!?