第1章 僕の家族
~ショウside~
僕は元々一匹の仔猫だった…
飼い主に捨てられて泣いている所を野良猫の『オジサン』に助けてもらって生きてきた
でもそのオジサンは車に轢かれて死んでしまった…
独りぼっちになった僕は悲しくて悲しくて…
泣き続けていた僕に
「俺の所に来るか?」
そう言ってくれたのが雅紀だった
『ショウ』と名前もつけてくれて、雅紀と生活するようになって僕はだんだん雅紀とお話したくなって
そう思っていたある日、僕は突然人間になった
そんな僕を見た雅紀は僕に向かって
雅「翔ちゃん…」
って言った…
そして僕は病気で死んでしまった翔ちゃんの生まれ変わりなんだとも言っていた
人間になって雅紀と生活して…
身体の関係も持つようになり幸せな生活だったけど、雅紀は僕の事「翔ちゃん」としか見てくれなかった
それが悲しくて僕はまた猫に戻ったけど雅紀は…
雅「ショウ…愛してるよ…今側にいて欲しいのは翔ちゃんじゃない…ショウだよ…」
…そう言って泣いてくれた
その言葉を聞いて僕はまた人間に戻ったんだ…
あれから数ヶ月…
僕は雅紀の側で幸せに暮らしていた