第11章 それぞれの別世界
和「うちの家ってかなり古くから続く家系なんだけど、何故か男が長生き出来ない家系なんだ…」
雅「え?じゃあお前の父親は?もしかして婿養子?」
和「うん…母さんの下に弟がいたらしいけど、10歳で亡くなってて…他にも婆ちゃんの兄弟も皆15才まで生きられなかったって…」
潤「え?お前は何で無事なんだ?話を聞く限り、15才まで生きられないんじゃ…」
…はあー…やっぱりそこ話さないと…だよな…
和「…婆ちゃんが俺が生まれた時『この子はこのままでは生きられない…だから女として育てる』って言ったんだ…」
翔・雅・潤「…は?」
俺の言葉に3人は目を見開いて驚いていた…
そりゃそうだろうな…こんな漫画みたいな設定…
潤「ち、ちょっと待て!そもそも何でお前の家系は男が短命なんだよ。そこをハッキリさせないと、いくらなんでも無理があるだろ」
和「俺もよく知らないけど、何でも霊能者の人からうちの家系は呪いがかけられてるけど、男として15才まで育てなければ、大丈夫だと言われたって」
翔「えっ!こ、怖いっ!」
雅「なんなんだよ、その呪いって」
和「さあー…聞いてない」
そもそも本当にそんな呪いがかけられてるのかすら、解んないもんなー…