第10章 雪から生まれた想い
~潤side~
俺は人間が嫌いだ…
「ここ最近、人間が結界近くまで現れるわね…」
「ああ…何でも『銀の玉』を手に、我々を狩るつもりらしい…」
「翔…潤…人間は子供だからといって容赦はしないわ…だから決して結界から出ては駄目よ…解った?」
翔「はい…父さま、母さま」
…何で人間は何もしてない僕たちを殺そうとするんだろう…
確かに僕達は生き物の魂を凍らせて、それを食してる…
でも、人間の魂を食べた事なんてない…
だから皆仲良くすれば良いのに…
そう…思っていたある日…
「可愛そうに…こんな小さな子供を残して…」
結界の外にいた母さまが人間から凌辱を受け、助けようとした父さまが『銀の玉』で撃たれ殺された…
そして母さまも身体を溶かされてしまった…
潤「父さまー…母さまー…」
翔「…許さない…大きくなったら人間に復讐してやる…」
それ以降、俺と兄さんは手に手をとって生きてきた
人間に復讐するために…