第9章 雪に消えた想い
あの日から2年の歳月が経った
時間が忘れさせてくれるかと思ったけど…やっぱり俺の心には翔が焼き付いて離れなかった
雅「大ちゃん!今日から新人が来るんでしょ?どんな人が来るか楽しみだね」
和「相葉くんよりはマシな人だとは思うよ」
雅「酷っ!」
そんな話をしていたら
課長「おーい皆来てくれ!新人を紹介するから」
課長に呼ばれて集まるとそこには一人の若い男が立っていた
そいつの顔を見た俺は息を飲んだ
「初めまして、今日からお世話になります櫻井です。宜しくお願いします!」
…う…嘘だろ…
課長「じゃあ櫻井は大野、お前が面倒を見てやれ」
俺が声もなく固まっていると
和「大野さん!」
智「えっ…あ、はい!」
翔「宜しくお願いします大野先輩」
智「う…うん…」
課長「おい大野、いくら櫻井が美人だからってそんなに見とれるなよ」
課長の言葉に皆が笑っていた
けどそんな中、俺はあの『翔』の声を聞いた気がした
『また会えたね…智…』