第9章 雪に消えた想い
雅「地元の人?」
智「多分…そんな様な事言ってた…」
和「男?女?」
智「男だったけど、綺麗な顔してた…翔って名前で…真っ白な着物を着てるだけだった」
そこまで言うと二人は目を丸くして
和「大野さん…夢でも見たんじゃないの?」
智「夢じゃねーよ!確かに…!」
雅「でもそいつ、雪の降る中着物しか着てなかったんでしょ?あり得ないよ」
智「まぁ…そうなんだけど…」
でもあれが夢だなんて思えない…
和「でもひとつだけ気になる事はあるんだけど…」
智「気になる事?」
和「大野さん、足痛くない?」
あれ?そういえば忘れてたけど…
智「…痛くない…」
和「落ちた時、右足を亀裂骨折したみたいなんだけど、あまり腫れてないんだよ…まるでずっと冷やしてたみたいなんだ…」
智「え…?」
それって…