第7章 jealousy
~和也side~
翔「うわっ!凄っ!」
仕事が早く終わった翔ちゃんは、休みだった俺のマンションに来ていた
前々からあるものを見せて欲しいって言われてたから
翔「やっぱり格好いいなー…この服…流石だよな」
それは映画撮影中に事務所の先輩から貰った服だった
和「なんなら着てみる?」
翔「えっ?い、良いの?」
和「別に良いよ。サイズも俺より翔ちゃんの方が合うだろうし」
翔「やった!どれにしようかな…」
俺がそう言うと、翔ちゃんは目を輝かせて喜んでいた
確かに格好いい人ではあるけど…何かちょっと妬けるな…
翔「…和?どうした?」
和「…別に…」
明らかに機嫌が悪くなった俺を見て、翔ちゃんが顔を覗き込んできた
翔「どー見ても『別に』って顔じゃないよな?何かあった?」
和「…どーせ俺は格好良くないよ」
翔「…は?」