第18章 相談相手
「・・・最近、二宮先輩と上手くいかないんです。
前みたいに楽しいだけじゃないんです。
なんか・・・うまく言えないんですけど
前とは違うんです。」
前みたいに戻りたい。
こんなモヤモヤしてドキドキして
意味のわからないことばっかり。
私と先輩は
こんなんじゃなかったのに。
「・・・ねえ主人公名前、
この間ねニノと昼飯食った時さぁ
営業部の・・・まあニノのこと
あんまよく思ってない奴らがね
ニノに主人公名前のこと紹介しろって
言ってたよ。」
「え!?」
「ニノ、散々ネチネチ言われてたけど
それ聞いてもニコニコしてて
オイラ我慢できなくなったんだけど
オイラをなだめて
それでもニコニコしてて。
でもさ主人公名前のことになった瞬間
顔色変わって、さっきまでオイラのこと
なだめてたのに
先輩相手に手出しそうになってさ。」
「・・・」
「ニノが一生懸命になるのって
全部主人公名前のことなんだよね。」
・・・あの時もだ。
この間の合コンの日
なんで泣かされたのかって
しつこく聞いてきて
で、喧嘩した。
「・・・主人公名前、
今までの関係から変わるのって
そんなにダメなことかな?」
「え・・・」
「楽しいだけの関係じゃないって
凄いことじゃない?
それってどうゆうことなんだろうね。」