第18章 相談相手
今日は仕事が捗らなかった。
定時をすぎても終わらない。
販売機のある休憩所でコーヒーを買おうとしたら、先に大野さんがベンチに座っていた。
「主人公名前おつかれ。」
「お、お疲れ様です。」
大野さんを見て昨日の先輩を思い出した。
「何、どしたの。」
「あ、いえ、まだ残ってたんですね。」
「うん、主人公名前もね。めずらしい。」
「はい、色々・・・疲れました、」
あはは、と笑ってはみたが
大野さんの前では力が抜ける。
ついポロポロ本音が出る。
だからこの人は
上にいく人なんだろうなあ。
「・・・聞こっか?」