第2章 優柔不断
「つまり…、お友達からっていうことですか?」
恋愛話が大好きな友人1あだなは話がずれていく私達をいつも修正してくれる。
「そおそ、今度飯行くの」
もぐもぐしながらあんまり乗り気じゃなさそうに返事をする先輩。
「ニノはほんと、昔からモテるよね」
も、て、る…?
え?櫻井さんではなく?二宮先輩が?
まあ確かに、顔は犬みたいだし可愛いっちゃ可愛いけど性格に問題ありだもんな…
「…主人公名前ちゃん
なんで?ってゆー顔をしないの」
ばれた
「それに、あなた以外の前じゃ
結構性格もいいから、二宮くん」
え、なんで!?
考え読まれてます!?
「え、えすぱー…」
「あなたの考えなんてわかります」
怖い…
だからこの人怖い
じゃなくて…!
「さ、櫻井さんは…そうゆうの…無いんですか?」
「ん~…残念ながら」
片目をつむり残念そうに笑う。
ああ、後光の光が見えます。
「ざ、残念なんて!むしろ私は最高です!」
なんて言う度胸もなく
心で歓喜の雄叫びをあげながら
残りのエビフライ定食を慌てて食べた。