第13章 偶然の二の舞
二人を連れて店を出ると
「我慢しろって言ったのどっちよ。」
と、俺の荷物も持って先に店を出ていた潤くんに言われた。
「ごめんごめん、」
自分でも知らない間に体が動いてたんだもん。
しょうがないよね。
俺のあとから店を出てきた主人公名前と友人1あだな。
「じゃ、帰るよ友人1名前。」
「え!?あ、はい!」
そう言って潤くんは俺に目配せした。
潤くんこの状況はきついです。
店の前を動かない主人公名前を見た。
なんだかぼーっとしている。
涙の跡がまた俺を苛つかせる。
主人公名前にじゃない。
何もできなかった自分に。
何も聞けなかった自分に。
主人公名前、
そんなに頼りない?私は。