第11章 何もしないという選択
「じゃあニノは大野さんが主人公名前のこと
好きだって言ったら身を引くってこと?」
「・・・」
「黙ったままその居場所、守る?」
伝えなければ今までのまま、何も変わらない。
伝えてしまえば何かが、変わる。
「・・・っ」
「すぐにでる問題じゃないよな、
ニノの場合、誰よりも傍にいたんだから。」
出会いってからはたった8年。
想いに気づいてからはもう6年。
毎日のように一緒にいて
たくさん笑って
たくさん喧嘩して
たくさんふざけ合って
「終わらせたくは・・・ないんです。
俺にとって主人公名前は誰にも変えられない
特別な・・・」
好きなんです。
そんな言葉じゃ
足りないくらい
ずっとずっと前から
貴方だけなんです。
離れてくれないんです。
頭も体も心も
全部から
あなたが離れてくれないんです。