第35章 開口
視線に気付いたエレンもユミルを見ると、ユミルはすぐに視線を逸らした
ライナー「お前はエレンを利用してここから逃れる事を考えていた様だな?俺らに連れて行かれたらまず、助からないと思ったからだろう。正直に言うがその通りだ。俺らについてもお前の身の安全は保証されない、だが、アイリスとクリスタだけなら俺達で何とか出来るかも知れん」
それを聞くとユミルは息を飲んだ
ライナー「自分の僅かな命か、アイリスとクリスタの未来か。選ぶのはお前だ」
エレン「(この世界に先がないって?何だ?猿ってなんだ?どういう事だ?)おい!おい、言えよ!敵の正体は!?ユミル!」
ユミルは大きく息を吸うと口を開いた
ユミル「さぁな…」
その言葉にエレンはグッと歯を噛み締める
ライナー「決まりだ。残念だったなエレン」
ベルトルトはライナーがいる木までジャンプで降りてくると、後ろからドォンッと言う音が聞こえてくる
後ろを見ると緑の煙弾が放たれていた
ベルトルト「(調査兵団がもう…)」
ライナー「ちきしょー」
エレン「(畜生!ユミルの奴ここまで来て…あと1時間もすれば日没だ)」
エレンは静かにライナー達を見つめた