第28章 ただいま
サシャ「私達はご先祖様に生き方を教えもらって生きてきたやんから他所もんに受けて来た恩なんかないよ!」
「そうか…それもいいやろ…一生この森の中で自分や同族のみの価値観で生きていくんも。けどなサシャ、それと心中する覚悟はあるんか?これからどんな危機に見舞われてんも助けをこうてはならんとぞ。義務を果たさん者がその恩恵を受けん事は当然なんやからな!伝統を捨てても一族と共に生きたいと思っとる。世界が繋がってることも受け入れなければならん。サシャ、お前には少し臆病な所があるな。この森を出て他人と向き合う事がお前にとってそんなに難しいことなんか?」
サシャは必死に馬を走らせる