第26章 壁〜ストへス区急襲3〜
歌詞はないが、静かすぎる声
ジャンも立ち止まりその姿を見つめる
まるで泣いているようにも聞こえる歌声
ミカサ「食べて…」
エレンはパンを見つめた
アルミン「(簡単には越えられない…)」
エルヴィン「しかし…私は人類が生き残る為の大きな可能性を掴んだと思います!」
口を開けたエレンはパンを齧った
エルヴィン「人間が巨人化するなど想像さえしてなかった頃と比較すれば、敵の一人を拘束した事は大きな前進です。そう奴らは必ずいるのです。一人残らず追い詰めましょう。壁の中にいる巨人を全て!今度は我々が進撃する番です!」
──調査兵団とエレン・イェーガーの召喚は凍結され、地下深くに収容されたアニ・レオンハートの管理は調査兵団に委ねられた
しかし…人類は自分達が何に囚われているのか知るにはまだ時間と犠牲が必要だった──
ミカサが食器を片付けに行くとエレンはベッドから起き上がり外を見るとアイリスが居た
静かな歌声はとても気持ちのいいものだった
そして──アニが脱走を測った時に空いた壁の穴から巨人の顔が覗いていた