第24章 微笑み〜ストへス区急襲1〜
その男性は持っていた荷物をドサリと落とした
「今扉を塞ぐと言ったか?これ以上人の手で壁を穢すというのか!?」
その胸にはウォール教の首飾り
それを見た男性はあっと口を開けた
「マリア、ローゼ、シーナ!3つの女神を人の手で穢すなど断じて許されることでは無い!」
演説が始まり話していた二人の男性の一人がポンッと肩を叩いた
「壁を維持し神と崇める方だな。関わるな」
「そうか。まだ奴らがいたか」
肩を叩かれた男性はチッと舌打ちし去って行った
「我々をお守り下さるのは──…」
信者の声は響き渡った