第23章 敗者達〜第57回壁外調査6〜
『クロウお願い…!』
アイリスは決断が迫っていることを知りクロウに願うが
《分かってる》
スピードは上がるが追いつけない
しかもアイリス自身先程から目眩を起こしていた
荷馬車護衛はクッと歯を食いしばると
「やるしかないだろう!」
そう言って扉を開ける
一体…また一体と捨てられて行く
リヴァイは遺体に巻き付けられていた布が取れ、少しだけ見える顔をただジッと見つめていた
全て捨てられた後にやっと追いついたアイリスはリヴァイの横に並走する
「いいぞ!そのまま進め!」
スッカリ空になった荷馬車はスピードが上がり、巨人から距離を取ることが出来た