第16章 まだ目を見れない〜反撃前夜1〜
エルヴィン「ザックレイ…総統のダリス・ザックレイですか?」
ピクシス「憲兵団、駐屯兵団、調査兵団。三つの団を束ねる男だ。奴の判断基準はただ一つ。利害の割合。人類にとって"利"か"害"じゃ。もし"害"と推すと見ればエレンは迷わず処分される。それこそその場で…エレンを殺させたくはない」
ピクシスの言葉にエルヴィンは顔を上げた
ピクシス「だが、我が駐屯兵団には残念ながらエレンの力を恐る者が多くてのう…わしに出来るのは精々憲兵団に賛同せぬ事ぐらいじゃ」
そう言って酒入れに彫られていた薔薇を撫でる