第13章 偶像〜トロスト区戦防戦7〜
「お前ら!」
ヒッと声を上げる
「いっ今のは冗談で…!」
「やれ!」
「え…?」
「派手にやれ!出来るだけ大勢で!」
その言葉にええっ!?と小さく悲鳴のように声が上がった
「俺ら駐屯兵団の中にも不満を持った奴は多い!騒ぎに便乗してここを去る!」
黙って聞いていたジャンは口を挟む
ジャン「ここを去って…どこに行くんすか?」
「娘に会いに行くんだよ!どうせこの壁も破られるのだから」
エレンとピクシスは二人で壁の上を歩いていた
ピクシス「巨人に地上を支配される前、人類は種族や理の違う者同士で果てのない殺し合いを続けていたという。その時に誰かが言ったそうな。もし人類以外の強大な敵が現れたら人類は一丸となり争いを止めるだろうと」