第11章 左腕の行方〜トロスト区戦防戦5〜
「ハンネス隊長と共に逃げ延びた子供達が四人。訓練兵をしていると聞きましたが…彼らも前衛に?」
ハンネスは前を向き、ああと一言言った
それを聞いた兵士は驚いた顔した後、下を向いた
「申し訳ございません。無駄話が過ぎました」
ハンネス「無事だ。強い子達だ。それぞれに生き抜く術を持っている。一人は高い戦闘技術、一人は強靭な精神力、一人はとても賢い頭を持っている。そして最後の一人はその全部を兼ね備えて尚且つ誰よりも三人のことを思っている。無事だ。必ず生きている!」
ハンネスは凛とした顔で前を向いてそう言い切った