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残酷で美しき世界の中で

第11章 左腕の行方〜トロスト区戦防戦5〜


そんな考え事をしていると…

「暑い…」

エレンの後ろから声が聞こえてくる

「暑いよ…助けて…お母さん…お母さん…!」

思い出されるのは、洗濯物を干しているカルラをシーツの中からニッと出るエレン

エレン「母…さん…」

そんなエレンを見て笑うカルラ
それを見たエレンも笑う

エレン「母さん…」

「助けて…」

そう言って助けを求めていた人は沈んでいった

エレン「(どうしてこうなる…どうして俺達は奪われる…命も…夢も…)どうして…!」

エレンは泣きながらくそっ!と悪態をつく
そして千切れた左腕を上げた
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