第9章 小さな刃〜トロスト区戦防戦3〜
その体はカタカタと震えていた
二人は思い出した、アイリスの言っていた言葉を
"三人を守るのが私の役目"
そう言っては何度も何度も三人を助けていた
カルラからアルミンの祖父に頼まれていたのにアイリスは守れなかった
『これ以上いなくなるのは許さないよ!』
そう言ってアルミンが持っていた小さな刃も捨てた
アルミン「そっ…そんな…」
アイリスはアルミンを手を取った
『アルミンを置いて行くなんて絶対しない!』
アルミンはアイリスの言葉に目を見開いた
いつもより真剣な眼差しでアルミンを立ち上がらせた
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ミカサはあの時ただひたすら困惑していた
巨人が巨人を殺すなんて聞いたことが無い
そして微かに高揚した
その光景は人類の怒りが体現された様に見えたから