第9章 小さな刃〜トロスト区戦防戦3〜
再び姿を現した超大型巨人により壁が破れ、巨人の進行を許した
二時間後…全ての住人の避難が完了した
巨人に食われたものは皆無だった
──迎撃の任に着き犠牲になった兵士を除けば──…
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ガス補給室
「お待ち下さい!隊長!もし巨人が攻めてくれば我々補給兵だけではここを守るのは不可能です!」
「お願いします!どうかお残り下さい!」
そう訴える補給兵達
「そこを退け。私はこれから増援部隊の任に着かなければならん」
目を逸らしてそう訴える隊長に、クッと補給兵達は隊長を睨みつける
「安全な内門の中で…ですか?」
「なっ…貴様…何が言いたい?これは規則に則った行動だ。定められた規則に則る、それが兵士たる者の務めだ」