第8章 少女が見た世界〜トロスト区戦防戦2〜
ミカサ「え…」
『私の相棒だよ』
走って来た大きな狼にミカサは少し下がる
『怖がらなくていいよ。私の敵じゃない人には悪さしないから。この子はクロウ。仲良くしてあげてね』
ミカサ「うっうん…」
アイリスはミカサを持ち上げるとクロウ背中に乗せた
ミカサ「暖かい…」
─────
───
─
雨の中、アイリスとミカサは巨人を討伐していた
ミカサ「(勝者しか生きる事は許されない。残酷な世界)」
カーンカーンと鐘の音が響くと内門が閉まる
「撤退だ!アイリス、アッカーマン。壁を登るぞ!」
『「前衛の撤退を支援してきます!」』
二人は背中を向けて立体機動で飛び立つ
「な、アイリス、アッカーマン!」
ミカサ「(でも私には…この世界に帰る場所がある!)」
ミカサはチラリとアイリスを見ると、視線に気付いたアイリスはミカサに微笑んだ
ミカサ「(エレン、アイリス。あなた達が居れば私は何でも出来る!)」