第8章 少女が見た世界〜トロスト区戦防戦2〜
「しっ仕方ねぇだろ!抵抗されたんだ!」
「言うことはそれだけか!?ああ!?」
その光景をミカサはぼんやりと見つめ、思い出していた
コンコンとノックが響く
「イェーガー先生お待ちしておりました!」
そう言って開けた瞬間、ミカサの父親はナイフで刺され、ドサッと倒れる
その音にミカサとミカサの母親は目を向けた
「どうも失礼します」
そう言って入って来た男の手には、血の着いたナイフが握られていた
ミカサの母親は静かにそばに置いてあったハサミに手を伸ばす
「大人しくしてろよ?こいつで頭を叩き割られたくなかったら」
その言葉を聞いた瞬間、弾かれたようにミカサの母親はハサミを持って走り出した