第8章 少女が見た世界〜トロスト区戦防戦2〜
「上等だがまだ餓鬼だな。俺の趣味じゃねぇ」
「お前の趣味を聞いたんじゃねぇよ。そいつは東洋人だ。昔は人間にも種類があってな。そいつはその昔東洋って所から壁の中に逃げ込んで来た一族最後の末裔だ。そいつを都の地下街で変態の旦那が抱いてセリにかける。ほかの東洋人は全滅したからな。相当の値がつくぞ」
それ聞いた男は振り返る
「こいつの父親は東洋人には見えなかったぞ?こいつは純血じゃねぇよ!」
座って説明していた男はダンッと強く床を足で叩くと怒りを露わにした
「そうだよ!本当に価値があったのは母親だ!てめぇがビビって殺すから!」