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残酷で美しき世界の中で

第40章 痛み


ナイル「これで終了だ。私物で戻して欲しいものがあれば後で」

エルヴィン「いや、問題ない。お前と話したいと思っていた」

ナイル「思い出話に付き合う気は無いぞ」

エルヴィン「釣れないな。ナイル。一緒に調査兵団を志した仲だろう」

エルヴィンはそう言うと椅子に腰かけた

エルヴィン「この小さな世界は変わろうとしている。希望か絶望か。周王は人類の未来に託す存在に足るか否か。選ぶのは誰だ?誰が選ぶ?お前は誰を信じる?」

マッチに火を付けたエルヴィンは暫くその炎を見つめていたが、ランプの蝋燭に付ける

ナイル「エルヴィン…お前…何をするつもりだ?」

エルヴィン「毎度お馴染みの博打だ」

カチャンとランプの蓋を閉めた
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