第38章 叫び
『「エレン…」』
エレンはゆっくりと起き上がりアイリスとミカサを見た
『「そんな事ないよ」』
アイリスとミカサはそう言って微笑む
雲で太陽の光が陰る
アルミンも必死に抵抗している
『「エレン…聞いて…?」』
2人の声にエレンは2人を見つめる
『「伝えたい事がある」』
ミカサは静かに涙を浮かばせ微笑みながら口を開く
ミカサ「私と一緒に居てくれてありがとう。私に生き方を教えてくれてありがとう。私にマフラーを巻いてくれてありがとう」
『エレン…私を怖がらずに居てくれてありがとう。私を家族として迎え入れてくれてありがとう』
ミカサは泣きながら微笑んで、アイリスもいつもの飄々とした笑顔ではなく、静かに微笑みながら言った