第14章 ◆番外編1「猥本」
「ハァッ…ハァッ…そんなっ…」
「あっ…あんっ…長谷部さんっ…」
やっぱり…ここを擦り合わせるのはすごく気持ち良い。
摩擦を強くしたくて体重をかけても、石鹸のぬめりはそれを逃がしてしまう。
長谷部さんのモノもつるんと割れ目から逃げてしまうため、私はそこを余計に密着させて、逃がさないようにした。
それを前後に、ぬめりを利用して何度も擦り付ける。
あまりにはしたないことをしているのは分かってる。
自覚しているけど、下で耐えている長谷部さんが気持ち良さそうなのが嬉しくて、私の動きは止まらなかった。
─ぬちゅ…ぬちゅ…ぬちゅ…─
まるでもう最後までしているかのように見えるけど、長谷部さんのはまだ私のナカに入ってはいない。
「あるじっ…あるじっ…」
「どう、したんですかっ…長谷部さんっ…」
「もう、無理ですっ…あっ…これ以上したら、イって、しまいますっ…もうっ…入れたいですっ…」
イってしまう、と言われ、私は動きを一旦緩やかにした。