第26章 ムラサキの味
【その日の夜】
佐藤
「ふふっ…よく動くようになったんだ(*´ω`*)」
雫
「神秘的だよね…あっ…今…動いた!!」
夕食の片付けをしながら、
お腹の赤ちゃんの胎動についてのお話に花を咲かせていると…
"ガラガラガラガラッ…"
佐藤
「ん?」
雫
「白夜様だ。」
白夜さんが帰宅した。
雫
「佐藤ちゃん、僕はこれで帰るけど…………」
佐藤
「うん、大丈夫だよ。大丈夫…
雫くん、今日はありがとね。」
雫
「…あぁ。それじゃあ、裏口から出る。」
佐藤
「うん。」
雫くんは白夜さんに気を遣ったのか、
私に気を遣ったのか分からないけど…
白夜さんが私の所に来る前に裏口から出て行った。