第24章 ミックスの味
佐藤
「な、な、なんで!?どうして!!??
夢のお化けが現実に!?💦」
(白夜さん!いや白夜様ァアアアアア!!
か、か、帰ってきて!お願い!お願いですぅうう!!)
妖糸が括り付けられている右手中指に、
私は叫びかけた。
〈もし……奥さまぁ……もし………
佐藤
「ん?あれ?」
よく聞けば扉の向こうから聞こえる声は、
女性ではなく、
白夜さんの手によって肉塊にされた豆吉さんではありませんか。
佐藤
「まっ、豆吉くん!?」
私は再び戸の側により、
豆吉くんに問いかけた。
〈はいで…ございますです……
(ますですなんて変な丁寧語、豆吉くんの他に使う人いない!)
佐藤
「豆吉くん…結構前に白夜さんに殺されたよね?💦
なんで生きているの?」
〈いえ…妖怪は肉塊になっただけでは死ぬりませぬでございますです…
(え!?そうなんだ!!)
佐藤
「そっか…それで家に何のよう??」
〈わたくしめ……白夜どもの部下になりたいでございますです…
佐藤
「白夜さんの部下に?」
こんな風に普通に話をしていると、
"恐怖"と言うより安心し始めている自分がいる。