第21章 絹タンスの香り味
拓巳
「そんな時に末吉に言われたんだ。
"あの女ばかりが幸せになって、
自分ばかり惨めで良いのか"
って……それ聞いたら俺……」
佐藤
「仕方ないよ…凄く仕方ないと思う。
もし、私が拓巳くんの立場なら多分…同じ事をしたと思うよ。
だから気にしないで(*´ω`*)ノ」
拓巳
「…佐藤は…ゔぅ…やっぱり優しいな……
って言うか……佐藤すげぇ綺麗じゃんか!!ゔぅっ…
白夜さんが羨まし過ぎるんですけどォオ!!」
拓巳くんは泣いたり怒ったり忙しい。
佐藤
「綺麗なんて……ゔぅっ…言ってくれたの……
拓巳くんだけだよぉ…ゔぅ…ありがとう……」
←嬉し過ぎてマジ泣き、そして私も忙しい
拓巳
「…まじかよ…こんなに綺麗なのに…ゔぅっ…
ちょっ…携帯で写真撮って良い?ゔぅ…」
佐藤
「え?……携帯!?」
もう長らく触れていなかったからか、
すっかり忘れていたハイテク機器。
拓巳
「実はさ、俺が着てたジーンズのポケットに入ってたんだよね。
ほれ見てみ?」
すると拓巳くんは胸元から携帯を取り出して、
私に見せてきた。