第21章 絹タンスの香り味
拓巳くんは、
少し見ないうちに何というか…
凄く雰囲気が変わっていた。
着物のせいか少し…大人びて見える。
佐藤
「拓巳くん。雫くんから聞いたよ〜
凄くお仕事頑張ってるんだってね。
褒められてたよ!!」
拓巳
「…佐藤…この前はごめん!!!」
佐藤
「(´⊙ω⊙`)!?」
突然、拓巳くんが私に頭を下げてきた。
拓巳
「…俺さ…佐藤に出逢った頃からずっと惚れてて…
高校卒業したら家業の農家を継ぐ事になってたから、
煩わしい大学とか行く必要なかったし…
だから…あの祭りの帰りに佐藤にプロポーズして
さっさと家族になって幸せになろうって思ってたんだ!!」
佐藤
「(´⊙ω⊙`)ワォ!」
(付き合わずにプロポーズ!?拓巳くんらしい!w)
拓巳
「でもさ…あんな身体になっちゃって、
白夜さんに佐藤を横取りされて……
夢が一気に叶わなくなって…
正直、辛過ぎて…本当に毎日死にたかった。
雨の日の水溜りに映るヘンテコな俺…
丸まって眠る事に安らぎを感じるようになった俺…
やたら匂いに敏感になっている俺…
背中が性感帯になった俺……
全てが嫌で苦しかった。」
佐藤
「(´・_・`)」