第3章 モモ味
?
「そうだキミ…人間だろ?
何故、妖界なんぞに?」
突飛押しもない質問に私は動揺する。
だって当たり前…頭では此処は私達がいた世界じゃないって認識してはしていたものの…
その現実をお面を被った人に言われたんだから。
佐藤
「えっ…」
(なんて…なんて応えたら良いの?💦)
横を歩く男の横顔を見る。
前を向いている…
私の方を見て歩いていないようなので、
彼の中では私に別段興味は無さそうだ。
"一応、聞いとくか"程度くらいなんだと理解。
佐藤
「拓巳くんと私は…人間です。
妖界?に来たのは…意図的ではなくて…
その気付いたら居た…
みたいな…はい…です(;´д`)」
?
「ほぅ。意図的ではなく勝手に……」
佐藤
「あの…ところで貴方は………(;´д`)」
私はたまらず禁断の質問を彼にした。