第19章 裏切りの味
とても緊迫した雰囲気の中、
衣墨さんが背後に隠れている私に話しかけてきた。
衣墨
「…ありゃ…本気で怒ってんな……
何百年もの付き合いだが…あんなびゃくは初めてだ。
多分…今のアイツに俺は勝てない気がする……
もしお前のびゃくへの気持ちに嘘がないのなら…
自分の足で白夜の元に歩いていくんだ……
そうすればお前には酷い仕打ちをしない筈だ…」ボソッ
という事は…
(私が向こうに行った後……衣墨さんが何かされてしまうってこと?)
佐藤
「でも私が行ったら…衣墨さんはどうなるんですか……」
←ちょっと涙声になる
だってここ数日…衣墨の勝手に振り回されたりはしたけれど…
捨てられて行き場の無かった私と一緒に居てくれたんだから…
衣墨
「さあな!知らねっ。まっ、多分殺されるだろうな!w
コイツみたいに。」ボソッ
衣墨さんは地面に転がった豆助さんを見つめる。
佐藤
「いや………」
衣墨
「……俺はちと長生きし過ぎているのさ。
この辺で終わらせるのも…一興……
という事でお前は……………」
"ガシッ"
佐藤
「ちょっ💦あ、あ、あの!!?💦」
衣墨さんは私の着物の袖を掴むと……
衣墨
「良い嫁になれよーーーーーッ!!!」
佐藤
「えっ…あっ!!キャアァアアアアアア!!!!」
衣墨さんは私を力一杯、白夜さんに目掛けて投げた