第19章 裏切りの味
白夜
「ふっ…これは衣墨…お前への手土産だ受け取れ。」
"ビチャ"
佐藤
「!!」
衣墨
「コイツは…」
よくよく見れば白夜さんが投げてよこした肉塊はただの肉塊ではなく…
さっき逢ったばかりの豆助くんだった。
佐藤
「ゔっ……」
なんとか僅かに無事な顔の4分の1で判別できた。
衣墨
「おい嘘だろ…嫁の目の前に気持ち悪い物を投げてよこすとか正気か!?」
(もしかして…私を捜しに来たんじゃなくて……
殺しに来た!?💦)
私は嫌な予感がして衣墨さんの背後に逃げ込んだ。
白夜
「さあな…だが……」
衣墨
「だが?」
白夜
「少し会わぬうちに嫁がお前に懐いたのを知った今…
…はらわた煮えくりかえりそうだ。」
白夜さんの目が恐ろしい金色に変わる
雫
「衣墨さん!!
佐藤さんを白夜さんに引き渡してください!!」