第18章 マーブル味
俺が鈴の亡骸を見つけたのは、
朽ちかけていた時だった…
助けたくて必死にバラバラになりそうな変わり果てた身体集めて……
後は魂だけだと閻魔の元に行こうとしたが……
衣墨
「…アイツも俺と同じ苦しみを味わえば良いんだ!!」
佐藤
「!!」
アイツは、
門の所まで連れてきた鈴の骸を見て冷たく吐き捨てやがった。
"無理だ諦めろ"と…
でも俺は完全に骨と化していない鈴の亡骸を見れば、
まだ望みはあると諦めきれなかった。
佐藤
「衣墨さん…どうかしましたか?
なんで…泣いているんですか??」
衣墨
「………さあな……」
そしてアイツは更に俺に釘を刺した。
"鈴はだいぶ前にこの門を潜って行った"
"おそらく裁きはすでに終え"あの世"に旅立って行った"と…
信じられなくて…一瞬…足元がふらついた。