第16章 あざみ味
雫
「!!」
佐藤
「(´⊙ω⊙`)!!」
扉の向こうに居たのは…
土砂降りの雨に打たれながら土下座をしている末吉くんだった。
"ザァーーー"
雫
「……お前……」
末吉
「さっきは取り乱してごめんワン……
ポクは帰る場所がないワン…だから……
テメーら……ゴホンッ……
お前ら…ゴホンッ…すまねぇ…ポクがお口悪くて……
お里知れるってやつなんですワン……
えと…貴方様方の巣にご一緒させてもらっても良いですかワン…
……ゴホンッ……
ひぇぇ……今夜は…酷く冷えるぜぇ……ひぃ……(小声)
ちゅ…ちゅめたいワン…ゴホッ」
土下座をしながら馬鹿にしているのか、本当に寒いのか…
手を擦り合わせている末吉くん。
雫
「………」
佐藤
「(´;Д;`)まぁ…」
(か、可哀想…きっと雨で凍えているんだわ……)